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良書読感!経営書の名著『イノベーションのジレンマ』

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2001年に発行された少々古い経営書ではあるが、今でも色あせない経営書の名著である。

企業の浮き沈みを伝える経済ニュースを見ていていつも考えさせられる、「なぜ優良企業が新興企業にやられてしまうのか?」、そんな疑問に答える本である。

最近のニュースで言うと、任天堂の「Wii U」と「スマホゲーム」、「デジカメ」と「Go Pro」、などが該当するケースになるだろうか。世界のトップレベルの企業で、優秀な社員が多くいるはずの企業が、なぜ押し寄せる変化に対応できず、ゆっくり沈んでいくのだろうか。原因は経営者の能力なのだろうか、それとも為す術はないのだろうか。


経営者に考えてほしいのは、組織の能力そのものが、無能力の決定的要因になるということだ つまり、成功した大企業は、確立されたビジネスモデルを維持する方向に全従業員が向いており、顧客対応を行い、成長を目指す組織になっている。いくら経営者が新規ビジネスを指示しても、現場は日々の顧客対応、粗利率と売上の計算に追われ、新規ビジネスの優先順位を下げてしまうというのだ。

筆者は既存のビジネスモデルを脅かす技術を「破壊的イノベーション」と呼んでいる。
顧客の意見に注意深く耳を傾け、競争相手の行動に注意し、収益性を高める高性能、高品質の製品の設計と開発に資源を投入する。これらのことが、破壊的イノベーションに直面したときに優良企業がつまずき、失敗する理由である 筆者は破壊的イノベーションに直面した時は、既存のビジネスモデルのルールで考える必要のない、新しい組織を作り、新規ビジネスに取り組ませるべきだという。

さらに、新規ビジネスをマネジメントする際に行う「市場調査」についても、こう指摘する。
各業界の実績から確実に言えるのは、新しい市場がどの程度の規模になるかについて専門家の予測はかならず外れるということだけだ 新しい市場につながる破壊的イノベーションを扱う際には、市場調査と事業計画が役に立った実績はほとんどない だそうだ。

破壊的イノベーションに対しては、顧客でさえもどう使えばよいのか分かっていないケースが多い。それなのに専門家の市場調査をベースとした事業計画なんて、役に立つわけがない。

小規模な組織を立ち上げ、失敗を許し、自由にやらせる。それが成功の秘訣というわけだ。

最後に、破壊的イノベーションでビジネスを確立した先駆者は、
それ…